Singles

中島みゆき( MIYUKI NAKAJIMA ) Singles歌詞
1.やまねこ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

女に生まれて喜んでくれたのは
菓子屋とドレス屋と女衒と女たらし
嵐あけの如月壁の割れた産室
生まれ落ちて最初に聞いた声は落胆の溜息だった
傷つけるための爪だけが
抜けない棘のように光る
天(そら)からもらった贈り物が
この爪だけなんて この爪だけなんて

傷つけ合うのがわかりきっているのに
離れて暮らせない残酷な恋心
ためにならぬあばずれ危険すぎるやまねこ
1秒油断しただけで
さみしがって他(ほか)へ走る薄情な女(やつ)
手なずけるゲームが流行ってる
冷たいゲームが 流行ってる
よそを向かないで抱きしめて
瞳をそらしたら きっと傷つけてしまう

ああ 誰を探してさまよってきたの
ああ めぐり逢えても
傷つけずに愛せなくて愛したくて怯えている夜

傷つけるための爪だけが
抜けない棘のように光る
天(そら)からもらった贈り物が
この爪だけなんて この爪だけなんて

手なずけるゲームが流行ってる
冷たいゲームが流行ってる
よそを向かないで 抱きしめて
瞳をそらしたら きっと傷つけてしまう


2.シーサイド・コーポラス

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

コーポラスなんて名前をつけたら
本物のコーポラスが裸足で逃げそうな
シーサイド・コーポラス 小ねずみ駆け抜ける
港はいつも魚の脂の匂い
いじめっ小僧はいつも 一人きりで遊ぶのが嫌い
昼寝犬に石をぶつけて 吠えたてられても
シーサイド・コーポラス 小ねずみ駆け抜ける
港はいつも魚の脂の匂い

蒸気船一つ 片付け終らない
大きな白い船は おやすみのあと
蒸気船一つ 片付け終らない
おかみさん 夕暮れに子供らを呼ぶ
潮の匂いはいつも そう、海べりよりも海よりも
飲み屋小路の軒先につかまっているもの
シーサイド・コーポラス 小ねずみ駆け抜ける
港はいつも魚の脂の匂い


3.見返り美人

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

窓から見おろす 真冬の海が
愛は終わりと教えてくれる
壊れたての 波のしぶきが
風に追われて 胸までせまる

とめてくれるかと背中で待ってたわ
靴を拾いながら少し待ったわ
自由 自由 ひどい言葉ね
冷めた女に男が恵む

※アヴェ・マリアでも 呟きながら
私 別人 変わってあげる
見まごうばかり 変わってあげる
だって さみしくて 見返りの美人
泣き濡れて 八方美人
だって さみしくて 見返りの美人
泣き濡れて 八方美人※

ひと晩泣いたら 女は美人
生まれ変わって 薄情美人
通る他人(ひと)に しなだれついて
鏡に映るあいつを見るの

聞いてくれるかと 噂流したり
気にしてくれるかと わざと荒れたり
いいの いいの 誰でも いいの
あいつでなけりゃ 心は砂漠

(※くり返し×2)


4.どこにいても

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

どこにいても
あなたが急に通りかかる偶然を
胸のどこかで 気にかけているの
あなたがまさか 通るはずない
こんな時間 こんな場所
それはわかっているのに

追いかけるだとか 告げるだとか
伝えなければ 伝わらない
わかるけれど わかるけれど
迷惑と言われたら 終わりだもの

どこにいても
あなたが急に通りかかる偶然を
それは 気にかけているの

街をゆく人 みんな あなたに
似てるような気もするし
ひとつも似てないとも 思えるわ
聞こえる声 背中のほうで
あなたかもしれないから
荒れた爪 少し悔やむ

元気だと噂うれしかった
めげたと噂悲しかった
それだけでも それだけでも
迷惑と言われたら 終わりだけど

あなたが けしているはずのない
確かすぎる場所がある
泣けてくる わたしの部屋


5.あたいの夏休み

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

短パンを穿いた付け焼刃レディたちが
腕を組んでチンピラにぶらさがって歩く
ここは別荘地 盛り場じゃないのよと
レースのカーテンの陰 囁く声
お金貯めて3日泊まるのが夏休み
週刊誌読んでやって来れば数珠つなぎ
冷めたスープ放り投げるように飲まされて
2段ベッドでも あたいの夏休み
Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ

新聞に載るほど悪いこともなく
賞状を貰うほど偉いこともなく
そしてゆっくりと一年は過ぎてゆく
やっと3日貰えるのが夏休み
貴賓室のドアは金文字のV.I.P.
覗きこんでつまみ出されてる夏休み
あたいだって町じゃ捨てたもんじゃないのよと
慣れた酒を飲んで酔う十把ひとからげ

Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ

だけどあたいちょっとこの夏は違うのよね
昨夜買った土産物屋のコースター
安物だけど自分用じゃないもんね
ちょっとわけありで今年の夏休み
悲しいのはドレスが古くなること
悲しいのはカレーばかり続くこと
だけどもっと悲しい事は一人泣き
だからあたい きっと勝ってる夏休み
Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ
Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ


6.噂

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

答えづらいことを無理に訊くから 嘘をついてしまう ひねくれちまう
ほら すれ違いざま飛礫(つぶて)のように 堅気女たちの ひそひそ話

悪いことばかり信じるのね 観たがるのは告白
あなただけは世界じゅうで 刑事じゃないといってよ

外は5月の雨 噂の季節 枝のように少し あなたが揺れる

噂なんて きっかけにすぎない
どこかで この日を待ち望んでたあなたを知ってる

私たちの歌を酒場は歌う 気の毒な男と 猫かぶり女
目撃者は増える 1時間ごと あなたは気にしだす半時間ごと

何もなかったと言えば 疑う心に火を注ぐ
何かあったとからかえば ほらやっぱりとうなずくの

外は5月の雨 どこへ行こうか 少し疑ってる男を捨てて

噂なんて きっかけにすぎない
どこかで この日を待ち望んでたあなたを知ってる

外は5月の雨 どこへ行こうか 疑いたがってる男を捨てて


7.つめたい別れ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

別れる時には つめたく別れて 心が残るから
この世も凍ってしまうような言葉 叩きつけて
二人でいたから一人になるのが こんなに難しい
背中へ上着を着せかけて 涙ふいているわ
何も言わないで ただ抱きしめて
何も言わないで ただ見つめて

あなたが探していたのは 私の今夜の愛じゃなく
だれかを愛していた頃の キラキラ光るあなた
私が探していたのは 私の愛する人じゃなく
私を愛してくれる人 そうよ おあいこなの
何も言わないで ただ抱きしめて
何も言わないで ただ見つめて
それで それで 思い出にできる
それで それで 泣かずにすむ

Forget me Forget me 忘れ捨ててね
Forget me Forget me 探さないで

Forget me Forget me 忘れ捨ててね
Forget me Forget me 探さないで


8.ショウ・タイム

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

日本中このごろ静かだと思います
日本中秘かに計画してます
なにも変わりありませんなにも不足ありません
たまに虚像の世界を翔びたいだけ
日本中望みをあからさまにして
日本中傷つき挫けた日がある
だから話したがらないだれも話したがらない
たまに虚像の世界を翔びたいだけ
いまやニュースはショウ・タイム
いまや総理はスーパースタ-
カメラ回ればショウ・タイム
通行人も新人スター
Watch & enjoy チャンネル切れば別世界

人が増えすぎて区別がつきません
みんなモンゴリアン区別がつきません
私特技はハイジャンプ私苦手は孤独
たまに虚像の世界を翔びたいだけ
決まりきった演説偉いさんの演説
揺れるジェネレイションイライラの季節
息が詰まりそうな地味な暮らしが続く
いいじゃないの 憧れてもすてきなショウ・タイム
いまやニュースはショウ・タイム
乗っ取り犯もスーパースター
カメラ回ればショウ・タイム
私なりたいスーパースター
Watch & enjoy チャンネル切れば別世界


9.孤独の肖像

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

みんなひとりぽっち 海の底にいるみたい
だからだれか どうぞ上手な嘘をついて
いつも僕が側にいると 夢のように囁いて
それで私 たぶん少しだけ眠れる

Lonely face 悲しみはあなたを失くしたことではなく
Lonely face もう二度とだれも信じられなくなることよ
どうせみんなひとりぽっち海の底にいるみたい
だからだれかどうぞ上手な嘘をついて
いつも僕が側にいると夢のように囁いて
それで私たぶん少しだけ眠れる

Lonely face 愛なんて何処にもないと思えば気楽
Lonely face はじめからないものはつかまえられないわ
どうせみんなひとりぽっち海の底にいるみたい
だからだれかどうぞ上手な嘘をついて
いつも僕が側にいると夢のように囁いて
それで私たぶん少しだけ眠れる

どうせみんなひとりぽっち海の底にいるみたい
だからだれかどうぞ上手な嘘をついて
いつも僕が側にいると夢のように囁いて
それで私たぶん少しだけ隠して心の中ずめて心の中
もう二度と悲しむのはこりごりよ暗闇の中へ
隠して心の中ずめて心の中
もう二度と悲しむのはこりごりよ暗闇の中へ
消えないわ心の中消せないわ心の中
手さぐりで歩きだしてもう一度愛をはじめから
消えないわ心の中消せないわ心の中
手さぐりで歩きだしてもう一度愛をはじめから
消えないわ心の中消せないわ心の中
手さぐりで歩きだしてもう一度愛をはじめから
(Foever)
消えないわ心の中消せないわ心の中
(Foever)
手さぐりで歩きだしてもう一度愛をはじめから


10.100人目の恋人

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

あきらめてほしければ 嚇したらどうかしら
私の昔の恋人を ならべたてるのね
あなたには初めてで 私には100人目
だから私に手をひけと 言うのは甘いわね

運命が ひとりずつ 小指同志を結んで
いるならば はじめから目に見えればいいのに
あなたかもしれないし 私かもしれない
身のほど知らずだけど 私 あの人はゆずれない

汚ない手 使うのはやめてって どういう意味
私は何も惜しまずに 愛しているだけよ
続かないたちだから 100人もとり替えて
もう飽きた頃でしょうとは 言ってくれるじゃない

冗談で恋をして 遊んでこれたなら
私だってもう少し 自信がついてたわ
あなたかもしれないし 私かもしれない
身のほど知らずだけど 私 あの人はゆずれない

冗談で恋をして 遊んでこれたなら
私だってもう少し 自信がついてたわ
あなたかもしれないし 私かもしれない
身のほど知らずだけど 私 あの人はゆずれない


11.ひとり

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

もううらみごとなら 言うのはやめましょう
あの日出会った 思い出までも
まちがいに 思えてしまうから

ねえ出会いの言葉を 忘れないでいてね
だれかに ほめてもらったことなど
あれきりのことだもの

時計の針なら戻る 枯れた花さえも
季節がめぐれば戻る
でも私たちの愛は
Good-by Good-by 明日からひとり
どんな淋しい時でも 頼れないのね
Good-by Good-by 慣れてるわひとり
心配なんかしないで 幸せになって

ねえ 歳をとったら もう一度会ってよね
今は心が まだ子供すぎます
謝ることさえも できぬほど

いつか遠い国から長い手紙を書いたら
封は切らずに かくしておいてよ
いつか歳をとる日まで

時計の針なら戻る 枯れた花さえも
季節がめぐれば戻る
でも私たちの愛は
Good-by Good-by 明日からひとり
どんな淋しい時でも 頼れないのね
Good-by Good-by 慣れてるわひとり
心配なんかしないで 幸せになって

Good-by Good-by 明日からひとり
どんな淋しい時でも 頼れないのね
Good-by Good-by 慣れてるわひとり
心配なんかしないで 幸せになって


12.海と宝石

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

臆病な女を 抱きしめて
蒼ざめたうなじを あたためて
かもめたち ぽつりと 振り返る
宝石に映った 朝陽を見る
だから 愛してくれますか
私の頬が 染まるまで
だから 愛してくれますか
季節を染める風よりも 甘やかに
でも もしもあなたが困るなら
海にでも 聴かせる話だけど

冷たそうな女が 身について
傷つけることだけ 得意です
臆病な小石の泣きごとを
まだ雛のかもめが 咥えてゆく
だから 愛してくれますか
私の頬が 染まるまで
だから 愛してくれますか
季節を染める風よりも 甘やかに

だから 愛してくれますか
私の頬が 染まるまで
だから 愛してくれますか
季節を染める風よりも 甘やかに
でも もしもあなたが困るなら
海にでも 聴かせる話だけど


13.あの娘

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

やさしい名前をつけたこは
愛されやすいと言うけれど
私を愛してもらうには
百年かけても まだ早い
よくある名前をつけたこは
忘られづらいというけれど
私を忘れてしまうには
一秒かけても まだ多い

※ゆう子あい子りょう子けい子まち子かずみひろ子まゆみ
似たよな名前はいくらもあるのに 私じゃ駄目ネ
綺麗ね可憐ね素直ね比べりゃあのこが天使
妬いても泣いてもあのこにゃなれない 私じゃ駄目ネ※

あのこの名前を真似たなら
私を愛してくれますか
あのこの口癖真似たなら
私を愛してくれますか
あのこの化粧を真似たなら
私を愛してくれますか
あのこをたとえば殺しても
あなたは私を 愛さない

ゆうこあいこりょうこけいこまちこかずみひろ子まゆみ
似たよな名前はいくらもあるのに 私じゃ駄目ネ
綺麗ね可憐ね素直ね比べりゃあのこが天使
妬いても泣いてもあのこにゃなれない また夜が明ける

(※くり返し)


14.波の上

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

何から何まで 昨日を 忘れてみても
胸の中に残る おまえの熱い声
昨日の酒を 今日の酒で 流してみても
砂漠の雨のように おまえに乾いてる

遠いエデン行きの貨物船が出る
帰りそこねたカモメが堕ちる
手も届かない 波の上

懲りもせずに 明日になれば 誰かに惚れて
昨日をくぐり抜けた 顔つきになれるだろう
でも今夜は 少し今夜は イカレたハート
傍にいてくれるのは 優しすぎる Tanguerey

遠いエデン行きの貨物船が出る
帰りそこねたカモメが堕ちる
手も届かない 波の上
遠いエデン行きの貨物船が出る
帰りそこねたカモメが堕ちる
手も届かない 波の上


15.横恋慕

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

わるいけど そこで眠ってるひとを
起こしてほしいの 急いでるの
話があるの
夜更けでごめんね 泣いててごめんね
みじかい話よ すぐにすむわ
さよなら あなた

ねてるふりで 話は聞こえてるはずよ
ためしに彼女
耳から受話器を 遠ざけてみてよ
夜明けの前のバスで あなたの住む町へ
着くわと告げれば
おどろく あなたの背中 見える

うそです ごめんね じゃまして ごめんね
これっきりでよすわ 一度いうわ
好きです あなた

明日から私 真夜中の国へ
朝日が見えても 人がいても
さむい真夜中
終った恋なら なかったようなもの
止め金のとれた ブローチひとつ
捨てるしかない

長い髪を 三つ編みにしていた頃に
めぐり逢えればよかった
彼女より もう少し早く
たぶん だめね
それでも 時の流れさえ 見放す
私の思いを
伝えてから 消えたい

夜更けでごめんね 泣いててごめんね
これっきりでよすわ 一度いうわ
好きです あなた

長い髪を 三つ編みにしていた頃に
めぐり逢えればよかった
彼女より もう少し早く
たぶん だめね
それでも 時の流れさえ 見放す
私の思いを
伝えてから 消えたい

夜更けでごめんね 泣いててごめんね
これっきりでよすわ 一度いうわ
好きです あなた


16.忘れな草をもう一度

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

ふいに聞いた 噂によれば
町はそろそろ 春のようです
君のいない 広い荒野は
いつも今でも 冬というのに

君の町は晴れていますか
花の種は 育ちましたか
僕はここで 生きてゆきます
未練な手紙になりました
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の思い出を抱きしめて
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の夢にとどけ

春や夏や秋があるのは
しあわせ行きの 駅の客です
君を乗せた 最後の汽車が
消えた荒野は 長い冬です

※君は今も咲いていますか
誰のために咲いていますか
僕はここで 生きてゆきます
未練な手紙になりました
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の思い出を抱きしめて
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の夢にとどけ※

(※くり返し)


17.誘惑

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

やさしそうな表情は 女たちの流行
崩れそうな強がりは 男たちの流行
本当のことは 言えない
誰も 口に出せない
黙りあって 黙りあって
ふたり 心は冬の海

悲しみは 爪から
やがて 髪の先まで
天使たちの歌も 忘れてしまう

あなた 鍵を置いて
私 髪を 解いて
さみしかった さみしかった
夢のつづきを 始めましょう

ガラスの靴を女は 隠して持っています
紙飛行機を男は 隠して持っています
ロマンティックな 話が
けれど 馴れてないから
黙りあって 黙りあって
寒い心は 夜の中

悲しみを ひとひら
かじるごとに 子供は
悲しいと言えない 大人に育つ

あなた 鍵を置いて
私 髪を 解いて
さみしかった さみしかった
夢のつづきを 始めましょう

悲しみを ひとひら
かじるごとに 子供は
悲しいと言えない 大人に育つ

あなた 鍵を置いて
私 髪を 解いて
さみしかった さみしかった
夢のつづきを 始めましょう


18.やさしい女

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

こんな仕事をしているような女だから
だれにでもやさしくすると 思われやすい
こんな服を着ているような女だから
だれとでも仲良くすると 思われやすい

信じてもらえるがらでもないけど
信じてもらえるがらでもないけど
あたしにだって嫌いな奴はいっぱいいる
だけどだれにも嫌いだと言えない

ひとりぼっちが恐くって
こんなに笑って 生きてる

こんな夜更けにひとりで歩くくらいだから
だれにでも やさしくすると 思われやすい
生まれつきの髪の癖も夜になびけば
笑いかけて招いていると 思われやすい

信じてもらえるがらでもないけど
信じてもらえるがらでもないけど
あたしにだって嫌いな奴はいっぱいいる
だけどだれにも嫌いだと言えない
ひとりぼっちが恐くって
こんなに笑って 生きてる
ひとりぼっちが恐くって
こんなに笑って 生きてる


19.悪女

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

マリコの部屋へ 電話をかけて
男と遊んでる芝居 続けてきたけれど
あのこもわりと 忙しいようで
そうそうつきあわせてもいられない

土曜でなけりゃ 映画も早い
ホテルのロビーも いつまで居られるわけもない
帰れるあての あなたの部屋も
受話器をはずしたままね 話し中

悪女になるなら 月夜はおよしよ
素直になりすぎる
隠しておいた言葉がほろり
こぼれてしまう 「行かないで」
悪女になるなら
裸足で夜明けの電車で泣いてから
涙 ぽろぽろ ぽろぽろ
流れて 涸れてから

女のつけぬ コロンを買って
深夜のサ店の鏡で うなじにつけたなら
夜明けを待って 一番電車
凍えて帰れば わざと捨てゼリフ

涙も捨てて 情も捨てて
あなたが早く私に 愛想を尽かすまで
あなたの隠す あの娘のもとへ
あなたを早く 渡してしまうまで

悪女になるなら 月夜はおよしよ
素直になりすぎる
隠しておいた言葉がほろり
こぼれてしまう 「行かないで」
悪女になるなら
裸足で夜明けの電車で泣いてから
涙 ぽろぽろ ぽろぽろ
流れて 涸れてから


20.笑わせるじゃないか

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

笑わせるじゃないか あたしときたら
あの人がそれとなく うるさがっているのに
笑わせるじゃないか あたしときたら
泣きついて じゃれついて ままごと気分

※「誰か教えてやれよ」と声がする
気がついているわ
暗闇ガラスに 映ってるもの
みんなわかってるわ
あの人が好きな女も※

笑わせるじゃないか あたしときたら
泣きついてじゃれついて ままごと気分

笑わせるじゃないか あの人とあたし
相性が合うなんて 占いを切り抜いて
笑わせるじゃないか あの人からも
見えそうなテーブルに 忘れるなんて

「誰か教えてやれよ」と声がする
気がついているわ
グラスに響いて 聞こえてるもの
みんな わかってるわ
あの人を見てる女も

(※くり返し)

笑わせるじゃないか あの人とあたし
相性が合うなんて ままごと気分


21.あした天気になれ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

なんにつけ一応は
絶望的観測をするのが 癖です
わかりもしない望みで
明日をのぞいてみたりしないのが癖です

夢もあります 欲もあります
かなうはずなんて ないと思います
夢に破れて あてにはずれて
泣いてばかりじゃ いやになります
雨が好きです 雨が好きです
あした天気になれ

宝くじを買うときは
当るはずなどないと言いながら 買います
そのくせ 誰かが買って
一等賞をもらった店で買うんです

はずれた時は あたりまえだと
きかれる前から 笑ってみせます
あたりまえだと こんなものさと
思っていなけりゃ 泣けてきます
愛が好きです 愛が好きです
あした孤独になれ

夢もあります 欲もあります
かなうはずなんて ないと思います
夢に破れて あてにはずれて
泣いてばかりじゃ いやになります
雨が好きです 雨が好きです あした天気に
雨が好きです 雨が好きです
あした天気になれ


22.杏村から

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

ふられふられて 溜息つけば
町は夕暮れ 人波模様
子守唄など うたわれたくて
とぎれとぎれの ひとり唄をうたう
明日は案外 うまく行くだろう
慣れてしまえば 慣れたなら

杏村から 便りがとどく
きのう おまえの 誕生日だったよと

街のねずみは 霞を食べて
夢の端し切れで ねぐらをつくる
眠りさめれば 別れは遠く
忘れ忘れの 夕野原が浮かぶ
明日は案外 うまく行くだろう
慣れてしまえば 慣れたなら

杏村から 便りがとどく
きのう おまえの 誕生日だったよと

杏村から 便りがとどく
きのう おまえの 誕生日だったよと


23.ひとり上手

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

私の帰る家は
あなたの声のする街角
冬の雨に打たれて
あなたの足音をさがすのよ

あなたの帰る家は
私を忘れたい街角
肩を抱いているのは
私と似ていない長い髪

心が街角で泣いている
ひとりはキライだとすねる
ひとり上手と呼ばないで
心だけ連れてゆかないで
私を置いてゆかないで
ひとり好きなわけじゃないのよ

雨のようにすなおに
あの人と私は流れて
雨のように愛して
サヨナラの海へ流れついた

手紙なんてよしてねな
んどもくり返し泣くから
電話だけで捨ててね
僕もひとりだよとだましてね

心が街角で泣いている
ひとりはキライだとすねる
ひとり上手と呼ばないで
心だけ連れてゆかないで
私を置いてゆかないで
ひとりが好きなわけじゃないのよ

ひとり上手と呼ばないで
心だけ連れてゆかないで
私を置いてゆかないで
ひとりが好きなわけじゃないのよ


24.悲しみに

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

悲しみに うちひしがれて
今夜 悲しみに 身をふるわせる
裏切りの足どりが
今夜示す おまえのドアを
知らずに泣いていればよかった

誰にさえ なげくあてなく
今夜 誰にさえ かみついている
名を呼べば ふり返る
友は知らぬ 笑顔をみせて
今夜は 夜に流されそうだ

悲しみは 白い舟
沖をゆく 一隻の舟
今夜は 風にながされそうだ
今夜は 風にながされそうだ


25.かなしみ笑い

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

だから 笑い続けるだけよ 愛の傷が 癒えるまで
喜びも 悲しみも 忘れ去るまで

遊び歩いた あげくの恋は
別れやすそうな 相手を選んで
二度と 涙流さないような
軽い暮らしを 続けてゆくのよ

だって仕方がないじゃないの
あなたは 二度と戻って来ないし
ひとり暮らしをするのは つらい
あなたを 待ち続けた あの部屋で

ひとり待ちわびて 待ちわびて
時を 恨むだけ

だから 笑い続けるだけよ 愛の傷が 癒えるまで
喜びも 悲しみも 忘れ去るまで

恨んでいられるうちは いいわ
忘れられたら 生きてはゆけない
そんな 心の誓いも いつか
一人笑いに慣れてしまうもの

酒と踊りと歌を 覚えて
暗く輝く街へ 出かけよう
そこで覚えた暮らしがいつか
生まれながらに 思えてくるまで

そうよ 待ちわびて 待ちわびて
時を恨むだけ

だから 笑い続けるだけよ 愛の傷が 癒えるまで
喜びも 悲しみも 忘れ去るまで

だから 笑い続けるだけよ 愛の傷が 癒えるまで
喜びも 悲しみも 忘れ去るまで


26.霧に走る

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

次のシグナル 右に折れたら
あの暗い窓が 私の部屋
寄っていってと もう何度も
心の中では 話しかけてる

けれど車は 走りつづける
あなたは ラジオに気をとられる
せめて ブルーに変わらないでと
願う シグナルはなんて意地悪

ああ 外はなんて 深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに

とりとめもない 冗談になら
あなたはいつでも うなづくのに
やっと言葉を 愛にかえれば
あなたの心は 急に霧もよう

今夜となりに すわってるのは
小石か猫だと 思ってるの
指をのばせば あなたの指に
ふれると なんだか 嫌われそうで

ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに

ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに


27.りばいばる

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

忘れられない歌を 突然聞く
誰も知る人のない 遠い町の角で
やっと恨みも嘘も うすれた頃
忘れられない歌が もう一度はやる

愛してる愛してる 今は誰のため
愛してる愛してる 君よ歌う
やっと忘れた歌が もう一度はやる

なにもことばに残る 誓いはなく
なにも形に残る 思い出もない
酒に氷を入れて 飲むのが好き
それが誰の真似かも とうに忘れた頃

愛してる愛してる 今は誰のため
愛してる愛してる 君よ歌う
やっと忘れた歌が もう一度はやる

愛してる愛してる 今は誰のため
愛してる愛してる 君よ歌う
やっと忘れた歌が もう一度はやる
やっと忘れた歌が もう一度はやる


28.ピエロ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

思い出の部屋に 住んでちゃいけない
古くなるほど 酒は甘くなる
えらそうに俺が 言うことでもないけど
出てこいよ さあ 飲みにゆこうぜ

かまれた傷には 麻酔が必要
俺でも少しは 抱いててやれるぜ

思い出の船を おまえは降りない
肩にかくれて 誰のために泣く
まるで時計か ゆりかごみたいに
ひとりで俺は さわぎ続ける

※飲んでりゃ おまえも うそだと思うか
指から 鍵を奪って
海に 放り投げても※

(※くり返し)


29.おもいで河

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

涙の国から 吹く風は
ひとつ覚えのサヨナラを 繰り返す
おもいで河には 砂の船
もう 心はどこへも 流れない

飲んで すべてを忘れられるものならば
今夜も ひとり飲み明かしてみるけれど
飲めば飲むほどに 想い出は深くなる
忘れきれない この想い 深くなる

おもいで河へと 身を投げて
もう 私は どこへも流れない

季節のさそいに さそわれて
流れてゆく 木の葉よりも 軽やかに
あなたの心は 消えてゆく
もう 私の愛では とまらない

飲んで すべてを忘れられるものならば
今夜も ひとり飲み明かしてみるけれど
飲めば飲むほどに 想い出は深くなる
忘れきれない この想い 深くなる

おもいで河へと 身を投げて
もう 私は どこへも流れない
飲んで すべてを忘れられるものならば
今夜も ひとり飲み明かしてみるけれど
飲めば飲むほどに 想い出は深くなる
忘れきれない この心 深くなる

おもいで河へと 身を投げて
もう 私は どこへも流れない

おもいで河へと 身を投げて
もう 私は どこへも流れない


30.ほうせんか

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

悲しいですね 人は誰にも
明日 流す涙が見えません
別れる人とわかっていれば
はじめから 寄りつきもしないのに

後姿のあの人に 優しすぎたわと ぽつり

※ほうせんか 私の心
砕けて 砕けて 紅くなれ
ほうせんか 空まであがれ
あの人に しがみつけ※

悲しいですね 人はこんなに
ひとりで残されても 生きてます
悲しいですね お酒に酔って
名前 呼び違えては 叱られて

後姿のあの人に 幸せになれなんて 祈れない
いつか さすらいに耐えかねて 私をたずねて来てよ

(※くり返し×2)

あの人に しがみつけ
あの人に しがみつけ


31.わかれうた

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

途に倒れて だれかの名を
呼び続けたことが ありますか
人ごとに言うほど たそがれは
優しい人好しじゃありません

別れの気分に 味を占めて
あなたは 私の戸を叩いた
私は別れを 忘れたくて
あなたの眼を見ずに 戸を開けた

別れはいつもついて来る 幸せの後ろをついて来る
それが私のクセなのか いつも目覚めれば独り

あなたは愁いを身につけて
うかれ街あたりで 名をあげる
眠れない私は つれづれに
わかれうた 今夜も 口ずさむ

だれが名付けたか 私には
別れうた唄いの 影がある
好きで別れ唄う 筈もない
他に知らないから 口ずさむ

恋の終わりは いつもいつも
立ち去る者だけが 美しい
残されて 戸惑う者たちは
追いかけて 焦がれて 泣き狂う

別れはいつもついて来る 幸せの後ろをついて来る
それが私のクセなのか いつも目覚めれば独り

あなたは愁いを身につけて
うかれ街あたりで 名をあげる
眠れない私は つれづれに
わかれうた 今夜も 口ずさむ


32.ホームにて

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

ふるさとへ 向かう最終に
乗れる人は 急ぎなさいと
やさしい やさしい声の 駅長が
街なかに 叫ぶ
振り向けば 空色の汽車は
いま ドアが閉まりかけて
灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑う
走りだせば 間に合うだろう
かざり荷物を ふり捨てて
街に 街に挨拶を
振り向けば ドアは閉まる

振り向けば 空色の汽車は
いま ドアが閉まりかけて
灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑う
ふるさとは 走り続けた ホームの果て
叩き続けた 窓ガラスの果て
そして 手のひらに残るのは
白い煙と乗車券
涙の数 ため息の数
溜ってゆく空色のキップ
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券

たそがれには 彷徨う街に
心は今夜も ホームにたたずんでいる
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券


33.夜風の中から

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

夜風の中から お前の声が
おいらの部屋まで 飛んでくる
忘れてしまった 証拠のように
笑っているわと 見せつける

※浮気でやくざな 女が今夜どこで
どうしていようと 知った事じゃないが
けれどそこいらは おいらが遠い昔
住んでた路地だと お前は知らぬ※

そこにはお前を そんなにいつも
笑わす何かが 落ちているか
おいらの顔など 見たくもないと
夜風に手紙を 書いてくる

(※くり返し)

うらぶれ通りで お前が雨に
ふるえているから 眠れない
そこから曲がって 歩いた右に
朝までやってる 店があるぜ

(※くり返し)

けれどそこいらは おいらが遠い昔
住んでた路地だと お前は知らぬ


34.忘れられるものならば

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

遠く遠く遠く遠く
続く旅の 明け暮れに
いつかいつか忘れかけた
旅に出た わけさえも

風が窓を叩く夜は
眠ることを妨げる
追いかけても追いかけても
とどかなかった 鳥の名が

※忘れられるものならば
もう旅になど出ない
忘れられるものならば
もう古い夢など見ない※

遠く遠く遠く遠く
夢はいつか遠のいて
あきらめても あきらめても
差し出す腕が 戻せない

眠り込んで しまうために
あおる酒も 空になり
酔いきれない 胸を抱いて
疲れた靴を履きなおす

(※くり返し)


35.こんばんわ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

(ナレーション)忘れていたのよ あんたのことなんて
いつまでも 忘れているつもりだったのに

こんばんわ 久しぶりね
どうにか無事でいるようね
どうしたの
知らん人を見るような眼をしてさ

あれから 何をやってもうまくはいかず
あの町この町 渡ったよ
こんばんわ 久しぶりね
あたしにも 飲ませてよ

こんばんわ 昔ここに
猫とやさしい人がいた
恋しくて 寄ってみたよ
いまはどうしているの

あれから 何をやってもうまくはいかず
あの町この町 渡ったよ
こんばんわ 久しぶりね
あたしにも 飲ませてよ
あれから 何をやってもうまくはいかず
あの町この町 渡ったよ
こんばんわ 久しぶりね
あたしにも 飲ませてよ


36.強い風はいつも

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

強い風はいつも ボクらの上に
ひとつの渦巻きを 残してゆくのか
強い風はいつも ボクらの上に
ひとつの水たまりを 残してゆくのか
押し寄せる波は
どこから生まれて 生まれて来るのか

強い日ざしはいつも ボクらの上に
ひとつの長い影を 残してゆくのか
強い愛はいつも ボクらの胸に
ひとつの悲しみを 残してゆくのか
追いかける夢は
どこまで果てしなく どこまで続くのか


37.時代

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には なれそうもないけど

そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから 今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみくり返し 今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ

旅を続ける人々は いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って 歩きだすよ


38.傷ついた翼

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

時は流れゆき 想い出の船は港をはなれ
通りすぎてゆく人達も 今はやさしく見える
そんなある日 想い出すわ あの愛の翼
こおりつく夜を歩いてた 私の心のせて
朝のくる街をたずねて 秘かに去った
どこにいるの
翼をおって 悲しい想いをさせたのね
飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐにゆくわ

そうね あの頃は悲しくて だれの言葉も聞かず
愛の翼にも気づかずに つきとばしてきたのよ
何も言わぬひとみの色 今見える
愛は一人一人になって やっとこの手に届いたの
飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐに行くわ

傷ついた翼思うたび 胸ははげしく痛む
遅すぎなければ この想いのせて もう一度飛んで
泣いているわ 愛の翼 今見える

愛は一人一人になって やっとこの手に届いたの
飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐに行くわ
ラララ…


39.アザミ嬢のララバイ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

ララバイ ひとりで眠れない夜は
ララバイ あたしをたずねておいて
ララバイ ひとりで泣いてちゃみじめよ
ララバイ 今夜はどこからかけてるの

春は菜の花 秋には桔梗
そしてあたしは いつも夜咲く アザミ

ララバイ ひとりで泣いてちゃみじめよ
ララバイ 今夜はどこからかけてるの

ララバイ なんにも考えちゃいけない
ララバイ 心におおいをかけて
ララバイ おやすみ涙をふいて
ララバイ おやすみ何もかも忘れて

春は菜の花 秋には桔梗
そしてあたしは いつも夜咲く アザミ

ララバイ おやすみ涙をふいて
ララバイ おやすみ何もかも忘れて

春は菜の花 秋には桔梗
そしてあたしは いつも夜咲く アザミ

ララバイ ひとりで眠れない夜は
ララバイ あたしをたずねておいで
ララバイ ひとりで泣いてちゃみじめよ
ララバイ 今夜はどこからかけてるの

ララバイ ララバイ ララバイ ラララ
ララバイ ララバイ ララバイ ララララ
ララバイ ララバイ ララバイ ラララ


40.さよならさよなら

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

さよなら さよなら
今は なにも 言わないわ
さよなら さよなら
今は なにも言えないわ

楽しいことだけ 想い出す
あなたに 幸せを

さよなら さよなら
いつか 街で 出逢ったら
はじめて 出逢った人の
言葉 かわしましょう

さよなら さよなら
恋は いつか 終わるもの
涙は みせずに
違う電車 待ちましょう

楽しいことだけ 想い出す
あなたに 幸せを

さよなら さよなら
今は なにも 言わないわ
さよなら さよなら
今は なにも 言えないわ